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教育 福祉

きもちのミカタ

「きもちのミカタ」は、発達グレーゾーンの子どもたちとその保護者を主な対象に、子どもたちが安心してのびのびと過ごせる場所や機会を増やすことをめざして、2024(令和6)年度からスタートしたプロジェクトです。

子どもと大人がそれぞれの気持ちに気づき、安心して過ごすための関わり方を探ることを目的に、豊岡市社会福祉課、芸術文化観光専門職大学との協働のもと、ダンストークがプログラム提供を行っています。

本プロジェクトでは、ダンスの専門家であるダンストークと、心理の専門家であるトータルハーモニィが協力し、子ども向け・保護者向けの2つのプログラムを同時進行で実施しています。

■ 子ども向け:ダンスワークショップ

子どもたちが、からだを動かしながら遊び、感じたことを表現するワークショップです。
決まった振付を覚えるのではなく、一人ひとりの動きやアイデアを大切にしながら、他者と関わり合い、短いダンスをつくる体験を重ねていきます。身体を通して、「今の自分の気持ち」や「人との距離感」を感じ取る時間を大切にしています。

講師:千代その子(ダンストーク代表/ダンスファシリテーター)
アシスタント:小山まさし、渡辺明日香

■ 保護者向け:子育て応援講座

心理の専門家を講師に迎え、子どもの行動や反応の背景にある気持ちの捉え方や、日常の関わり方について考える講座です。一方的に学ぶ場ではなく、参加者同士が悩みや気づきを共有しながら、自分なりの視点を持ち帰ることを大切にしています。

講師:稲垣裕見子(トータルハーモニィ代表/心理士)


※ 子どもと保護者のプログラムは、同じ時間帯・同じ会場で実施されます。
子どもがワークショップに参加している間に保護者が講座に参加することで、家庭に戻ったあとも共通の体験をもとに対話が生まれることを目指しています。

< ねらい >

「きもちのミカタ」は、特別な支援や指導を目的とするものではなく、子どもも大人も、自分や相手の気持ちを見つめ直す“きっかけ”をつくる場です。ダンスによる身体的な体験と、心理の視点からの言葉の整理を行き来しながら、

☑︎ 子どもが安心して表現できること
☑︎ 保護者が一人で抱え込まないこと
☑︎ 地域の中に、気持ちを話し、受け止め合える関係が育つこと

を大切にし、専門家や行政、大学と連携しながらプログラムを提供しています。

2025年度は、対象年齢を小学1~4年生と小学5年生~中学3年生の2グループに拡大し、それぞれの年齢に応じたプログラムを展開しています。

< 参加者の声 >(2024年度)

・初めて息子が踊っている姿をみましたが、とてもいきいきしていて感動しました。今日初めて会った方とチームを組んで楽しんでいる姿が印象的です。
・周りの人に受け止めてもらえたからこそ、楽しい表情で最後まで取り組めているのだろうと思いました。
・講座では声のかけ方、話の受け止め方等、大変勉強になりました。子どもとすれ違っていたこともたくさんあったかもしれませんが、これからは意識して取り入れていきたいです。

▼ 子どもの居場所づくりに向けた意識調査事業 ▼

2024年度の開催から分かった、意識変化(前向きになる、過ごしやすいと感じる)のプロセス、居場所づくりに重要と考えられる要素を紹介します。

〈意識変化のプロセス(子ども)〉

・「この場にいていい」「仲良くなれた」と安心感を感じる
・「できた」「難しくない」と小さな自信を感じ
・「自分のアイデアが受け入れられる」納得感や「一緒に作る」仲間意識や一体感を感じる
・何かを他者と一緒に成し遂げて達成感や自信が芽生える
・上記の体験を大人に認められて自己肯定感や好奇心、向上心の高まりにつながる

〈意識変化のプロセス(保護者)〉

・子どもとのコミュニケーションのコツや実践のアイデアを学ぶ
・悩みに共感しあうことができる他の保護者と話ができ、自己受容と変化に前向きな気持ちになる
・自分が知らなかった子どものいきいきした姿を見て喜びを感じ、講座で学んだ接し方や声かけを実践する
・子どもとのコミュニケーションが改善し、保護者の自己肯定感も高まる

〈居場所づくりに重要な要素〉

・一人一人のペースや納得感を大切にできる環境や、活動の選択肢を用意すること
・大人が子どもの挑戦や提案を認め、失敗を許容し、子どもが成功体験を積み重ねられるよう関わること
・子どもが他者と関わって何かに挑戦する機会をつくること(正解のないアート分野の表現活動がその一つとして適している)
・子どもが個性を発揮でき、保護者がその様子を見て子どもの良いところを再認識すること


記録撮影:イガキフォトスタジオ

豊岡市 2025年「きもちのミカタ」プロジェクトについて