
大岡学園高等専修学校「ダンスの時間」
本プロジェクトは、多様な生徒がともに学ぶ同校の教育環境の中で、生きていくうえで大切だけれど、言葉や座学だけでは十分に伝えきれないことを、身体を通した体験として重ねていくことを目的に、学校からの依頼を受けてダンストークがプログラム提供を行いました。
2020年度から2023年度までの4年間、継続して実施しています。
授業では、振付を正確に覚えることや「うまく踊ること」を目指すのではなく、
見る/見られる
近づく/離れる
渡す/受け取る
といった、ごくシンプルな身体のやりとりからスタートします。
そうした体験を積み重ねながら、少しずつ他者と関わる時間をつくっていきます。
回を重ねる中で、振付を覚えたり、パートナーを入れ替えながら踊ったりする経験にも挑戦しました。その過程で、生徒同士の距離が自然と縮まり、クラス全体の雰囲気が明るくなるなど、人間関係の変化が見られました。
高校生たちからは、
「最初は恥ずかしかった」「慣れなかった」といった感想があった一方で
「普段関わらない人と関われた」「自分から行動できるようになった」
「遠慮しすぎなくても大丈夫だと分かった」
といった感想が多く寄せられ、人と関わることへのハードルが少しずつ下がっていく過程が、確認されました。
2021年度には、体育館に照明機材を設置し、一人ずつ光を浴びる体験も取り入れました。舞台のような環境で「見られる身体」になることを通して、自分の存在や表現と向き合う時間は、生徒たちにとって印象に残るものとなりました。
高校生たちが他者や自分自身と出会い直すための大切な授業として位置づけ、ダンストークは、先生方・学校と協働しながら、実践の蓄積と可視化に取り組んできました。
■実施体制・関係者
<2020年度>
期間:2020年6月〜2021年2月
参加者:2年生 17名
教員:仲路公彦
豊岡市担当者:石田依子
メインアーティスト:千代その子
ゲストアーティスト:出川晋
コーディネーター:橋本麻希
<2021年度>
期間:2021年6月〜2022年2月
参加者:2年生 18名
教員:中西己知緒
メインアーティスト:京極朋彦
アシスタント:井坂浩(豊岡市地域おこし協力隊)
ディレクター:千代その子
コーディネーター:橋本麻希
<2022年度>
期間:2022年7月〜2023年1月
参加者:2年生 15名
教員:中西己知緒
メインアーティスト:京極朋彦
アシスタント:酒井美佳(豊岡市地域おこし協力隊)
ディレクター:千代その子
コーディネーター:橋本麻希
<2023年度>
期間:2023年6月〜2024年2月
参加者:2年生 28名(男子17名・女子11名/うち単位制2名)
メインアーティスト:京極朋彦
アシスタント:酒井美佳(豊岡市地域おこし協力隊)
ディレクター:千代その子
コーディネーター:橋本麻希